北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 5月31日(火)

2022年5月31日(火)

5月31日(火)

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●知床沈没事故 大規模捜索続く
●小型旅客船事業者へ研修会
●旭川いじめ問題 遺族側が所見書を提出
●南富良野町汚職事件 被告らに懲役求刑
●登別市の養豚場でクマ捕獲
●上富良野町で自転車と乗用車が衝突
●道内感染者894人 全国1万2千人
●コロナ給付金 10億円近く詐取か
●政府「国民皆歯科検診」検討
●スガイディノスが民事再生法申請

●エンゼルス大谷翔平選手 次回登板は日本時間6/3ヤンキース戦
●ファイターズ 選手・コーチたちが新球場を視察
 6/5阪神戦の先発に吉田輝星投手 甲子園凱旋へ
●春の全道高校野球 札幌第一が北照に9-3 4年ぶり3度目の優勝
●Bリーグ来季3地区制に レバンガは東地区
●サッカー日本代表 国際親善試合に向けて始動 6/2札幌ドームでパラグアイ戦

今朝の選曲

【6時台】
M「夢中さ君に/チューリップ」

【7時台】
M「I'm Yours /ジェイソン・ムラーズ」
  • 北海道ライブ あさミミ!
    明日のあさミミリサーチは、飲み物へのこだわりです!

あさミミ!アラカルト〜八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は『 ホームラン王と三振王 ラルフ・ブライアント 』

先日、野球の独立リーグ北海道フロンティアリーグ所属の
士別サムライブレイズ監督のラルフ・ブライアントさんがようやく来日しました。

ブライアントさん、本名ラルフ・ウェンデル・ブライアントさんは
1961年5月20日アメリカジョージア州フォート・ゲインズ生まれの外野手。
野球を本格的に始めたのは高校時代でしたが、同時にフットボール、バスケットボール、
陸上もプレーするなど、スポーツ万能な選手だったようです。
1981年6月のMLB二次ドラフト1巡目でロサンゼルスドジャースに指名を受け、入団。
1985年にメジャーデビューを果たします。

しかし、メジャーとマイナーの往復が続くなどなかなか才能が開花しない中、
1988年、スプリング・トレーニングにドジャースの友好球団だったNPBの中日ドラゴンズが参加した際、
ブライアントさんは中日球団関係者と接触してプレーする機会を伺い、ドジャースに対し「日本行き」を直訴。
3月3日の中日とのオープン戦で右翼手として出場し、2本のホームラン塁打を放ったことで注目されます。
4月18日、年俸6万ドル(当時のレートで推定780万円)で契約を果たします。
ただ、当時のプロ野球では一軍登録の外国人枠は2名。
この時中日は郭源治投手とゲーリー・レーシッチ内野手が一軍でプレーしていたため、
ブライアントさんは「第三の外国人選手」という扱いでした。

そんな1軍には欠かせない戦力だった二人に対し、当時まだ26歳と若いブライアントさんは当面の間、
二軍でプレーさせて経験を積ませ、将来一軍の戦力とする方針でした。
ご本人は1988年5月3日に来日、二軍戦で研鑽を積みます。
しかし、6月、それまで一軍出場がなかったブライアントさんに思わぬ形で転機が訪れます。
この頃パ・リーグの近鉄バファローズの主砲として活躍していたリチャード・デービス選手が
6月7日、大麻不法所持によりなんと逮捕され、退団。
この年、パ・リーグは西武が開幕から首位をひた走り、2位の近鉄が追いかける立場でした。
ところが、このデービス離脱後、近鉄の得点力は下がり首位西武とのゲーム差も広まっていきます。
そこで当時の近鉄仰木彬監督、中西太ヘッドコーチが注目したのが、中日のブライアントさんでした。
仰木監督、中西コーチは6月21日の二軍戦を視察後、
その打棒を見たお二人は球団にブライアントさんの獲得を要望します。
これを受けて、近鉄球団代表が24日、中日に対しブライアントさんのトレードを申し込み、
27日「一軍で使うことを最低条件」に、ブライアントさんは中日から近鉄へ金銭トレードとなりました。

そして、近鉄へ移籍したブライアントさんの伝説はここから始まります。
この年6月29日の日本ハム戦から10月19日のロッテ戦まで、
シーズン130試合中わずか74試合で実に34本ものホームランを放ちます。
なんとこの期間中1試合3ホーマーを2回もやっちゃうんですから!
この年はいまだプロ野球ファンの間でも語り継がれる10・19と言われるドラマ、
10月19日に行われるダブルヘッダーで2試合とも近鉄が勝てば、首位西武を逆転して優勝という試合があった年。
結果、このダブルヘッダー2試合目に時間切れ引き分けになり近鉄の優勝は幻と終わるんですが、
この首位西武猛追は間違いなくブライアントさんの活躍があったからこそです。

そして、ブライアントさんの衝撃は翌年にも見られます。
1989年のパ・リーグも西武・近鉄・オリックス、が三つ巴のペナントレースで
最終的に近鉄が勝率.568で優勝しますが、2位オリックスの勝率が.567、3位西武が.566、
つまり僅か2厘の差で優勝から3位までの順位が決まったという・・
どのチームも1つでも引き分けが多かったらコロッと順位が変わるほど、
最後の最後までし烈な優勝争いだったシーズンでした。では、最後の最後近鉄がなぜ優勝できたのか・・、
これもブライアントさんのホームランが決定的でした。

首位西武と1.0ゲーム差で迎えた10月12日、西武球場での直接対決ダブルヘッダー。
その第1試合、ブライアントさんは0-4のビハインドから4回表、
西武郭泰源投手からチーム初得点の第46号ソロ本塁打、
6回表にも同じく郭泰源投手から第47号同点満塁本塁打。そして8回表、
この年ブライアントさんに対し被本塁打0と完璧に抑えていた渡辺久信投手から、
なんと第48号勝ち越しソロ本塁打!これで近鉄6-5で逆転勝ち!首位西武に並びます。
ちなみに、この時打った1試合3ホーマーは通算6回(シーズン4回)目に達し、
王貞治さんの持っていた通算5回を上回る新記録となっちゃったんです。
そして少しの時間をおいて始まった第2試合、第1打席は敬遠四球でしたが、3
回表の第2打席では、高山投手から2-2の均衡を破る第49号勝ち越しのソロ本塁打!
なんと2試合に渡って4打数連続本塁打を達成!試合も近鉄が14-4で勝利し、
ついに、ついに近鉄が首位に立ちます。

そして、その2日後の最終戦のダイエー戦でも勝利し、
見事前年の時間切れ引き分けにより優勝を逃した雪辱を晴らすシーズンとなりました。
ちなみにこの時代の西武ライオンズは黄金時代で、
率いていた森祇晶監督在任中の1986年から1994年までの9シーズンで8回のリーグ優勝を果たしますが、
唯一優勝できなかったのが1989年。
つまり、ブライアントさんはディフェンディングチャンピオンの強い強い西武の連覇をホームランで
粉砕したとも言っていい活躍でした。

そんなブライアントさんのホームランは、ここで終わりません。
翌年の1990年、2年前に開業した東京ドーム。
設計時は絶対に天井に当たらないような高さだったはずですが、
6月6日の対日本ハム戦で、角盈男さんから打った打球はぐんぐん伸びてセンター方向へ、
当時そこには天井から逆三角錐型のスピーカーが吊り下げられていたんですが、
あろうことかそのスピーカーに直撃!東京ドーム特別グラウンドルールにより本塁打に認定されました。
設計上スピーカーに当てることは不可能と言われていて、この本塁打は推定飛距離160 mとされています。
ちなみにもうこのスピーカーはないんですが、当てたのはブライアントさん一人だけ。
そして、当時日本ハムでブライアントさんと対戦経験のある、
現スカウトの白井康勝さんにお話を聞いたことがあるんですが、左打者のブライアントさん。
強烈な打球は一般的にライト方向への引っ張る打球になりますが、
一度レフトスタンドにライナー性の本塁打を打たれたとき、自分の右側を打球が飛んでいく瞬間・・
「ブシュッ!」という音が聞こえたというんです。
つまり、あまりの強烈な打球だったので、「空気がキレる」いう現象が起きたそうです。
白井康勝さん曰く、「あんな音を聞いたのは後にも先にもあの瞬間だけだった」という
規格外のパワーヒッターだったのがブライアントさんです。

日本での本塁打王3度も凄いんですが、それと引き換えにきっした三振1186三振!
中でも1993年記録した年間204三振はいまだNPB記録です。
三振かホームランかという稀代のパワーヒッターだったブライアントさん。
士別ではどんな選手を育ててくれるのか楽しみで仕方がありません。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」


月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」!ですが、少しマイナーチェンジします。
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
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木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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