第67回“DoYou名言集”
『漫才の時だけは、4分何をやったっていいんだよね。』 by 塙 宣之(ナイツ)
ナイツ面白いですよね。
“言い間違い漫才”というのが流行りまして。
ヤホーで調べてきましたってやつですね。
で、すごく面白いと評判になって人気がでた方々ですけども。
でその後もどんどん変わっていってというか、
進化というか幅が広がったというか面白いんですよね。
くだらないボケを今まで以上に自由に塙さんが繰り出して
相方の土屋さんが何に対しても飄々と突っ込むという。
どこまでいってもネタなのか素なのかわからないのも面白くて好きです。
そんなナイツ塙さんの言葉。
「漫才の時だけは、4分何をやったっていいんだよね。」
この言葉は塙さんが
「S A G A佐賀」でお馴染みのお兄さんとラジオで兄弟対談をしていて。
その時に言った言葉です。
お兄さんが「うちの事務所で言うとオードリー若林くんとかがそうだけど、
子供の時の劣等感が強ければ強いほど40歳超えてからのパワーがすごい気がする。
俺にそれがもっとあったらよかったなって思うんだよな」
弟「漫才の時だけは、4分何をやったっていいんだよね。
そういうので漫才があったから。
若林くんというのであれば人が笑う時っていうのは
共感と防衛の笑いがあって防衛の笑いっていうのは
笑わないとやってられないみたいな感覚で
若林くんも僕もそういう経験があったんだと思うんだよね」
なかなか深げな言葉ですよね。
これを聞いて僕が思うのは弟の塙さんは漫才をやる事で解放される、
自由になると感じる人であるという事。
それは笑わないとやってられないという自分の生存本能に
気づいているからでもあるという事ですよね。
弟塙さんがお笑いをやる理由、舞台に立つ理由というのは
ほとんどそこだけなんじゃないのかなと
「漫才の時だけは、4分何をやったっていいんだよね。」
という言葉を聞くと思うんです。
で、この言葉は他には何もいらないし、
失うものも何もないという風にも聞こえてくる。
なんだかロックンロールなんですよ。
だからナイツがネタをやっていてもどこかに素の部分、
ガチンコの感情が入るんでしょうね。
そんな風には全然見えないんですけど、そこに面白み、
おかしみもあるんでしょうね。
以前、ナイツの塙さんが誰がやっても面白いネタというのが
究極でさらにそのネタをこの人がやったら1番面白いという要素が
加わったらもう叶わない、完璧だという事を言っていて。
要はシステム、フォーマットも発明的な作品じゃなきゃいけない、
それくらい大事なんだけど、それをやるテンションも大事なんでしょうね。
ナチュラルなテンション。
自然にその人本人から生まれるテンション。
お笑いに限らずエンターテインメント、
ライブでやるものは特にそうなんじゃないのかなと思ったりもしました。
M「同じ風に吹かれて」(SCOOBIE DO)