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●パーティー券の購入者数　自民党北海道連も収支報告書に誤記載か　共産党が調査公表
●じょうてつバス　４月１日から路線廃止や減便　中央バスも減便　札幌市
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●日銀、きょうまでの金融政策決定会合でマイナス金利解除など議論へ

●センバツ高校野球きのう開幕　別海あす初戦　北海は２２日（金）
●ＩＨアジアリーグ　週末レッドイーグルス対アニャン戦　１位懸け対戦
●きのうの大相撲春場所結果　一山本４勝５敗
●競泳・池江璃花子選手　３大会連続の五輪代表入り
●ドジャース、韓国でのエキシビション２連勝　大谷翔平選手は８打席連続無安打で開幕へ

【6時台】
M「MAYBE /久末史奈」

M「Listen To The Music / KAN 」

庭野ほのかAN、出身は新潟県。
「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしています！

今回は『　春分の日　』

春分の日といえば、昼と夜の長さがほぼ同じ日、
この日を境に夏至に向けて昼の時間が長くなっていく～という日です。
ただ内閣府のHPによりますと、祝日としての「春分の日」は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。
二十四節気で言うと明日（20日）からが「春分」ですが、今日までは「啓蟄」です。
冬ごもりをしていた虫たちが動き出す時期。
まさに春が始まるこの「春分」には「自然を楽しんでほしい」という意味が
込められているということになります。

ご先祖様への感謝を込めて、
春のお彼岸＝お墓参りやお供えなどの供養を行う期間ともされている「春分」。
ぼたもちをいただくという方も多いですよね。
９月の秋分の日についてお話ししたいっぺこトークでは、
ぼたもちと、おはぎの違いについてお伝えしました。
春のぼたもちは、牡丹の花のよう大きく丸く作り、こしあんが多め。
秋のおはぎは、萩の花を模して小さな俵型、粒あんが多めということでした。
自然を大切にする日、ご先祖様に思いを馳せる日…それが春分の日。
自分の周りにあるモノ・コト・ヒトに
感謝の気持ちをもって過ごしてきた先人たちの生活がうかがえます。

そんな先人たちは、春と人の心をなぞらえて、言葉を作ったり、
和歌を詠んだりしてきました。
その中でも、私が素敵だな、と思った言葉がありまして、それが「春の心」。
広辞苑で調べると、「春の季節ののどかな人心」、
そして…「恋心」という意味がある言葉なんです！
春は気候的には穏やかですが、出会いと別れの季節ですから…
人の気持ちが揺れ動く季節になぞらえて、きっと「恋心」という意味ができたのでしょう。
ロマンチック！
江戸時代の庶民の色恋をテーマにした読み物・人情本には
「春の心おこれども」…という記述もありまして、
恋の始まりが表現されているんです。粋ですよね！

そんな「春の心」が表現されている和歌が百人一首にあります。
「君がため　春の野に出でて　若菜摘む　我が衣手に　雪は降りつつ」という和歌です。
第５８代天皇の光孝天皇が詠んだ唄で、現代語訳すると、
「あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいましたが、
春だというのにちらちらと雪が降ってきて、私の着物の袖にも雪が降りかかっています。
それでもあなたのことを想いながら、こうして若菜を摘んでいるのです。」…
雪が解けそうなほどの恋心…まさに「春の心」ですよね！
そして、北海道では「まだ春はちょっと遠いよ～」と思いがちなのが
3月だと思いますが(特に今年は！)、この「春の野」で「不意に雪が降る」というのは、
北海道民でも共感できる和歌かなと思いました。

さて、先人たちは「春」という季節に人の心が移ろう「恋」という気持ちを乗せて表現しました。
もちろん恋心だけではなく、人との出会い・別れが多い季節ですから、
大切な方のありがたさを嚙みしめていきたいな、なんて私は感じました。
北海道にも本格的な春が来るのが待ち遠しいですね！