令和五年度第9回番組審議会議事録

令和五年度第9回番組審議会議事録

1.開催日時

令和6年2月22日(木)
午後4時00分から午後5時00分

2.開催場所

札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

3.出席者

 委員数   6 名
[出席委員]  4 名
 福津 京子 委員長
 番井 菊世  副委員長
 木林 尚稔  委員 
 野口 詩穂子 委員  

[欠席委員]  2 名 (書面提出)
 向原 悟   委員 
 土川 慎一郎 委員  
  
[会社側代表] 3 名
 橋本 秀樹  代表取締役社長
 平山 大策  取締役編成制作部長  
 岸本 梨沙  プロデューサー
                            
[事務局]  2 名
 杉本  修  放送審議室長
 岡嶋  勲  書記

4.議題

(1)「村雨美紀のサンデー ミュージック ビレッジ」(2024年2月11日(日) 20:00から21:00放送)



5.議事の概要

令和5年度第9回番組審議会は、2024年2月11日(日)に放送された『村雨美紀のサンデー ミュージック ビレッジ』について審議され、各委員から以下のようなご意見、ご要望を頂きました。

●『どさんこワイド』を担当されている方で、私も存じ上げていたので、知っている方が話されているという、顔が浮かぶ安心感というのがありました。
「インスタグラム」でライブ配信をしながら収録したコーナーがありましたが、若者にとってインスタライブは身近なので、参加しやすくて、インスタでのコメントだったらメールよりも結構、手軽にメッセージを送ることができて、とても良いなと思いました。インスタライブでラジオの収録というのは今まで見たことなかったので、「収録しちゃうんだ!」という驚きもありましたし、「これに参加したから、放送も聴いてみよう」というきっかけにもなるのではないかと思いました。

● 「レコード室からひとつまみ」という企画は良く考えられているなと思いました。ラジオ局のレコードやCDの音源はどのように保管されているのか、非常に興味を持っていました。私もレコードプレーヤーを持っていて、レコードに対する思い入れがありますので、ビートルズの『アビィロード』など、貴重なレコードがどういう形で保管されているのかという話の部分は、聴いているうちにどんどん引き寄せられました。ただ、ちょっと難しいなと思ったのは、村雨さんは初めてレコード室に入ったようで、レコードの探索状況を伝える時に、なかなか言葉が追いついてこなくて、いま何をしているのかということが少し分かりにくかったなと感じました。一緒になって探しているという気持ちにはなれたのですが、もう少しヒントが欲しかったなと思います。

● 番組の中で、「インスタライブ」と「レコードに初めて針を落とす」という“挑戦”をそのまま話のテーマにしていましたが、一つひとつの言葉の選び方とか、臨場感の伝え方であるとか、その部分がすごく的確で、頭の中に本当にスルッと入って来ました。自分が集中力を使わなくても、頭の中に入って来るようなお話し方で、すごいスキルだなと思いながら聴いていました。声のトーンから、話のリズムから、音楽もすごく気持ちが上がったりリラックスできたりという内容で、日曜日のこの時間帯に聴くのに本当にふさわしい、良い番組だったと思います。

● インスタライブで収録したコーナーはとても秀逸だという印象です。収録でありながらもライブ感を実現していて、ラジオの可能性が広がる企画だと思います。イヤホンを無くしたというエピソードトークでは、臨場感のあるリスナーの声をピックアップしていて、村雨さんの切り返しも秀逸でした。このような構成はパーソナリティの腕前が試される、つまりリスクをはらんでいると思いますが、村雨さんをはじめ、番組スタッフの覚悟と高い意識があったからこそ、成しえたのではないかと思います。リスナーの「日曜日の過ごし方」を紹介するコーナーでは、村雨さん自身の体験を織り交ぜたトークが展開されて、丁寧に寄り添う姿勢が伺えました。そんな体験談のひとつに合わせて、モーニング娘の『恋のダンスサイト』という曲を紹介していましたが、これは私にはピンとくるものが全くなく、逆に「全然、共感できない」という点が面白く、一人で苦笑いしていました。

● インスタライブをそのまま収録したコーナーでは、リスナーからの反応が早くスピード感を感じました。村雨さんは、何とか対応していましたが、大変だったのではないでしょうか。その分、少し半端だった感じが残りました。また、「インドアのススメ」のコーナーは、ススメというよりは、村雨さんが何をしているか、のコーナーになっていました。その分、最初から村雨さんの近況報告トークでも良かったのではないかと感じました。一方で、「日曜の夜に何をするか?」というテーマのメールを紹介するコーナーでは、それぞれの方が月曜日に向けて、いろいろなことをして過ごし、準備をしていることを改めて感じました。番組全体としては、村雨さんのテンポが良く、聞きやすい声で、日曜夜のゆったりとした印象が残った1時間でした。

● テレビの時よりも、やはりラジオは”人となり“に触れらえる感じがして、村雨さんのファンもすごく嬉しいし時間だったのではないかと思います。
イヤホンを雪の中に落として無くした話でも、通りすがりの会社の偉い人まで巻き込んで探すシーンや、除雪車をがっかりしながら見送るシーンも、その情景がすごく目に浮かぶような話しのし方で、たいへん好感を持ちました。音楽の分量もちょうど良かったと思いますが、村雨さんのトークをもっと聴きたいな、と感じて終わったということは、番組として成功だったのかなと思います。またこういう内容で1時間、30分ではもったいないので、やはり1時間で、ゆったり聴ける時間帯で、第2弾、第3弾があったら、ぜひ聴きたいなと感じました。

続いて、2024年3月の単発番組、事業等の説明や、聴取者からの声の報告等がなされ、令和5年度第9回番組審議会を終了しました。
次回の令和5年度第10回番組審議会は、令和6年3月28日(木)に開催を予定しております。